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NIBS系体細胞クローンミニブタ及び遺伝子改変ミニブタの作出
島津美樹
LABIO 21、2015年
【要旨】ブタの発情周期は21日間、妊娠期間に至っては114日間であり、ほかの動物種に比べ短く、魅力的な繁殖特性を有する。加えて、解剖学的・生理学的特徴がヒトに非常に類似していることから生物医学研究分野において重要な動物である。2000年の体細胞クローンブタの作出成功以降、核移植技術は遺伝子改変ブタ研究に用いられるようになり、その作出効率は1-2%である。ミニブタは、その大きさと取り扱い易さからアドバンテージを有し、体細胞クローンミニブタ及び遺伝子改変ミニブタの作出に関する研究が行われてきた。当研究所では、NIBS系体細胞クローンミニブタ、α1, 3-ガラクトース転移酵素遺伝子ノックアウト(GalT-KO)ミニブタ、さらに、動脈硬化症モデルNIBS系ミニブタの作出に成功すると共に、GalT-KOミニブタ腎のカニクイザルへの異種臓器移植実験では国内初となる成果を得た。本論文ではこれら研究成果を報告する。
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